このたび公益財団法人群馬健康医学振興会の第9代理事長に就任した中里洋一です。1979年に設立された当振興会は、組織形態こそ財団法人、一般財団法人、公益財団法人と変遷をとげてきましたが、その理念として「県民の健康増進に係る公益事業の遂行」を一貫して掲げ実践して参りました。設立母体は群馬大学医学部医学科同窓会「刀城クラブ」であります。一般社団法人刀城クラブが同窓生の親睦と母校群馬大学医学部の発展・学術研究向上といったいわば内向きの目的を掲げているのに対し、当振興会は刀城クラブの社会貢献部門としての性格を持つ団体であり、社会に対する外向きの活動を本務としております。
当振興会の具体的な事業をご紹介します。第一は書籍の発刊事業であり、最新の医療情報や医学の進歩を、市民の方々にも理解しやすい本として出版しています。第二は研究助成事業であり、若手研究者への研究費助成、海外留学費助成、学会・研究会の開催費助成などを実施しています。第三は講師派遣事業であり、地域で開催される健康維持を目的とした講演会などに専門の医師・研究者を講師として派遣しています。これら3事業はいずれも当振興会の公益目的事業を構成しています。このほか医師賠償責任保険の委託契約集金事務を収益目的事業として行っています。
当振興会の公益目的事業は賛助会員の会費、個人寄付金、収益目的事業収入などによってその運営が支えられています。当振興会の活動にご援助くださる賛助会員(個人および法人)をさらに増やしていくことが当面の課題です。また「神部基金」、「黒梅基金」といった個人寄付金も当振興会の事業拡大に大いに寄与して参りました。当振興会の公益目的事業へのご寄付を心より歓迎いたします。当振興会のさらなる発展に向けて役職員一同努力をいたしますので、今後とも皆様方の暖かいご理解とご支援を賜りたく、謹んでお願い申し上げます。
(令和6年6月記) |